【沖縄の地鳴り】

『花は咲けども』

【作詞】あおき ふみお
【作曲】横澤 芳一
【唄】影法師

原子の灰が 降った町にも
変わらぬように 春は訪れ
もぬけの殻の 寂しい町で
それでも草木は 花を咲かせる
花は咲けども 花は咲けども
春を喜ぶ 人はなし
毒を吐きだす 土の上
うらめし、くやしと 花は散る

異郷に追われた人のことなど
知ったことかと浮かれる東京
己の電気が 招いた悲惨に
痛める胸さえ 持ち合わせぬか
花は咲けども 花は咲けども
春を喜ぶ 人はなし
毒を吐きだす 土の上
うらめし、くやしと 花は散る

1年 3年 5年 10年
消えない毒に 人は戻れず
ふるさとの花 恋焦がれて
異郷で果てる 日を待つのか
花は咲けども 花は咲けども
春を喜ぶ 人はなし
毒を吐きだす 土の上
うらめし、くやしと 花は散る

花は咲けども 花は咲けども
春を喜ぶ 人はなし
毒を吐きだす 土の上
うらめし、くやしと 花は散る

<注>
影法師は、山形県長井市を拠点とする結成40年目のアマチュアフォークソンググループ。
田舎に身を置き、仕事を持って、そこで感ずる矛盾や怒りが歌う原動力となっている。
決してプロにはならない叙事詩派アマチュアフォークソンググループ。
福島原発事故後は、全国各地で原発反対と被災者との連帯の活動を積極的に行っている。『花は咲けども』はCDとして購入できる。


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