■編集後記

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◎この号は冒頭の「臨時版発行に当たって」に書かれた趣旨で「オルタ」23号
臨時版として『2005ノーベル平和賞に1000人の女性を』の特集を企画した。

◎メールマガジン「オルタ」が、この全世界的規模で取り組まれた婦人による
ユニークな「生活の安全保障」=「平和運動」に参加するのはイラク戦争に反
対して市民の声を上げようと創刊された「オルタ」と志を同じくするからであ
る。

◎当日は200人超える多くの方々が参加し、平和への誓いを新たに大いに盛り上
がったが、米国からラルフネーダー氏の懇篤なメッセージ、ロバート・レフラー
さんの挨拶、そして何よりも韓国から金鐘鎰・李仁哲・朱寧惠の3氏が出席さ
れたのは野村さんの永年にわたる活動が国際的に高く評価されているからだと
思う。

◎今年の平和賞はエルバライダ氏に決まったが、私達が野村さんの「ノミネート」
を契機に「集い」をもち、同時に「ノミネート」された5人の方や韓国・米国か
らゲストを、お招きしたのは、市民の平和運動が、とかく孤立しがちな現状を打
開し、広がりをつくりたかったし、その媒介役をメデイアとしての「オルタ」が
果たしたいと思ったからでもある。

◎「集い」の成功は何といっても95歳まで消費者問題一筋に取り組んでこられた
野村さんの「器が大きい」からなのだが、国際舞台にまで広がった日本生協活動
の一角を担い、「理念先行型生協」と危惧されても頑固に「生活と自治」を訴え
つづける生活クラブ生協のジワリとした底力を感じさせるものでもあった。

◎メールマガジン「オルタ」は、いつまでも衰えない野村さん、独自の立場を崩
さない生活クラブ、そして多くの外国の先達から学び励まされて東アジアに市民
の連帯を確立するために努めたい。

◎「オルタ」24号は通常号として12月20日に発行いたします。
                   (加藤宣幸記)