【沖縄の地鳴り】

7/31辺野古新基地建設断念を求める全国交流集会など

 <辺野古の現場から(74)>

毛利 孝雄?

◆I.参議院選

 さすがにガックリだけど、沖縄大学同窓の若い友人から「3分の1の議席を取れたことに○をしよう」という指摘。先輩のNさんからは「沖縄の大勝…北海道は3議席中2議席が民進、鹿児島では原発一時停止をいう三反園知事…東北では秋田を除く5県で野党統一候補が当選、辺境からの反撃が始まっている…3分の2などと騒いでいるマスコミの浅はかさです」。沖縄や原発、TPPや3.11東北という視点で見ると、また別の、そして確かな民意が立ち上がってくる。

◆II.ことば抄録

1.玉城愛さん—6.19沖縄県民大会・主催者代表挨拶から
 「被害に遭われた女性へ。絶対に忘れないでください。あなたのことを思い、多くの県民が涙し、怒り、悲しみ、言葉にならない重くのしかかるものを抱いていることを絶対に忘れないでください。
 あなたと面識のない私が発言することによって、あなたやあなたがこれまで大切にされてきた人々を傷つけていないかと日々葛藤しながら、しかし黙りたくない。そういう思いを持っています。どうぞお許しください。あなたとあなたのご家族、あなたの大切な人々に平安と慰めが永遠にありますように、私も祈り続けます。
 安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん。今回の事件の「第二の加害者」は、あなたたちです。…」

※21年前、少女暴行事件に抗議して開催された県民大会。当時高校生だった仲村清子さんの発言はこう締めくくられていた。
 「私たちに静かな沖縄を返してください。軍隊のない、悲劇のない、平和な島を返してください。」
 21年後の県民大会で掲げられたボードは「怒りは限界を超えた」

2.蟻塚亮二さん—AERA(2016/06/27)から
 「(1995年少女暴行事件からの)この21年間は沖縄の人たちのチャレンジングな姿勢を確認するプロセスであり、自己肯定の日々でもあったはずです。それがいきなり21年前に突き落とされた衝撃。これは大きな挫折というしかありません」
 「今回の体験は、沖縄の人々を強烈に打ちのめしたのではないでしょうか」

3.「沖縄タイムス」(2016/06/20)社説から
 「世代を超えて女性の姿が目立った。彼女たちの多くが弔意を表す喪服を着用している。モノトーンの色調で埋め尽くされた会場に渦巻いていたのは沖縄の「公憤」だ。…
 沖縄の海兵隊はベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争など、米軍がかかわった戦後の主な戦争のほとんどに投入された。
 沖縄で事前訓練を受け、激しい戦闘に従事し、任務を終え、沖縄に帰還する。このような軍隊が狭い島に常駐していることが、地域の人々にとってどれほど大きな負担となっているか、本土の人たちは自分のこととして想像したことがあるだろうか。しかも沖縄では演習場や飛行場が住民の生活空間と隣接しているのである。…
 「これを最後に」との思いが強くにじみでた大会は、県民の心の奥底で大きな意識の変化が起きていることを印象づけた。静かに、しかし確実に沖縄社会の内部で地殻変動が起きている。」

◆III.首都圏の辺野古関連のイベント・行動など

・7/23 新宿デモ—安倍政権は辺野古新基地建設を断念しろ!
*日時 7月23日(土)17時00分〜アピール 18時デモ出発
*場所 新宿アルタ前
*主催 辺野古への基地建設を許さない実行委員会

・7/31 辺野古新基地建設断念を求める全国交流集会
   http://humanchain.tobiiro.jp/pdf/7.31flyer.pdf
*日時 7月31日(日)分科会10時00分〜12時00分/全体会13時30分〜18時00分
*場所 連合会館/全電通会館
*参加費 800円(分科会・全体会のみ500円)
*主催 止めよう!辺野古埋立て国会包囲実行委員会

・日本民藝館・創設80周年特別展「沖縄の工芸」
*期間 6月21日〜8月21日(日) 開館10時〜17時 月曜定休
*場所 日本民藝館(京王井の頭線・駒場東大前)
   http://www.mingeikan.or.jp/events/

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毛利 孝雄
 〒356-0007 埼玉県ふじみ野市北野1−8−6
 080-1054-0409 mochan-123daaa@tbz.t-com.ne.jp
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